老後のお金
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【危険】退職金をコレに使うと老後破産のリスクが激増します!

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今回は、「退職金の危ない使い方」についてお話しします。

あなたは、退職金が入ったら何に使いたいですか?

「旅行に行きたい」
「家をリフォームしたい」
「車を買い替えようかな」
きっと、楽しみにしていることがたくさんあると思います。

しかし、その使い方――ちょっと待ってください。

実はいま、退職金をもらったばかりの高齢者が、“老後破産”に陥るケースが増えているのです。

金額にして数百万円〜2,000万円という大金。
使い道を間違えれば、数年で消えることも珍しくありません。

  • 「まとまったお金がある」という安心感で散財
  • 家族に頼られて断れず、援助や保証人に
  • 投資話や詐欺に乗って、大金を失う

こういった失敗は、誰にでも起こりうるのです。

この記事では、
● 退職金のよくある使い道
● 破産につながった“実際の失敗パターン”
● 老後を守るための3つの対策

これらをわかりやすく解説します。

「自分は関係ない」と思っている方ほど、
実は危ないかもしれません。

退職金を“守る”知識、今のうちに身につけておきましょう。

みんなやってる“退職金の使い道”が、落とし穴になる?

退職金を受け取った人が、よく使っているお金の使い道――
主なものはこちらの5つです。

1つ目:旅行・趣味・レジャー

長年の仕事から解放され、
「今こそ夫婦で海外旅行へ」
「好きなことにお金をかけたい」
そんな思いから、国内外をあちこち旅行し、
1〜2年で数百万円を使ってしまうケースも少なくありません。

問題は、「次の収入がないのに“現役気分”で使い続けてしまうこと」
計画的に区切りをつけないと、ダラダラと出費が続きます。

2つ目:リフォーム・住宅ローンの一括返済

「老後は快適な住まいで過ごしたい」と考えて、
キッチンや浴室、バリアフリー化のためにリフォームに踏み切る方も多くいます。

確かに安心感はありますが――
“予算オーバー”や“業者トラブル”で想定以上にお金がかかることも。

住宅ローンの一括返済も同様。
「金利がもったいない」と一気に返した結果、
手元資金が枯渇し、生活費が危うくなるケースがあります。

3つ目:子や孫への援助

「孫の進学費用を出してあげたい」
「子どもがマイホームを買うから援助してあげたい」

親心からの支出は、美しいものです。
でも、“断れない援助”が続くと、気づけば年間100万円超えなんてことも。

さらに、「保証人になった結果、借金を背負った」なんて事例も…。

4つ目:高額商品・車の買い替え

「最後にいいクルマに乗りたい」「大型テレビがほしい」など、
“ごほうび消費”も退職金の定番パターンです。

ただし、これも1つ2つでは済まなくなる危険性あり。
特に、定期的なメンテナンス費や維持費がかかるモノは要注意です。

5つ目:投資・副業・資産運用

「どうせなら増やしたい」と思って、退職金で株や投資信託、最近ではFXや仮想通貨に手を出す人も。

中には成功する人もいますが、
“人生最後のまとまった資金”を、リスクに晒してしまう人も多いのが現実です。

無理な自己判断や、信頼できない第三者のアドバイスによって、
大きな損失を抱えた例はあとを絶ちません。

このように、退職金の使い道には、
「多くの人がやってる=安全」ではないものがたくさんあります。
「家族のために」「自分へのごほうびに」
その思いは立派ですが、
一歩間違えれば“生活費が尽きる”未来へつながってしまうこともあるのです。

退職金で“しくじった人”は、どこで間違えたのか?

ここでは、退職金の使い方を誤ってしまった、
60代男性・田中さんのケースをご紹介します。

田中さんは、大手企業を定年退職し、
約1,800万円の退職金を受け取りました。

長年の労働をねぎらう意味も込めて、
奥さんと一緒にヨーロッパ旅行へ。
帰国後は、台所のリフォームや新車の購入も行い、
「これで老後も快適だ」と思っていました。

ところが、問題はそこからでした。

パターン1:支出にブレーキがかからない

旅行・家電・孫への祝い――
「せっかくだから」「今しかできないから」という気持ちで、
使い続ける生活が、習慣化してしまったのです。

月々の支出も現役時代の感覚のまま。
気づけば、2年で退職金の7割が消えていたと言います。

パターン2:子どもの住宅購入に援助

そんな中、長男から
「家を買う頭金が足りなくて…」という相談が入りました。
田中さんは迷いながらも、500万円を援助。

ところが、その翌年、奥さんが体調を崩し、要介護に。

介護ベッドの手配やリフォーム、訪問介護の手配――
思った以上にお金がかかり、
「予備費がまったく足りなかった」といいます。

パターン3:焦って“儲かる話”に飛びつく

少しでも取り戻したいと考えた田中さんは、
「退職金を5年で2倍にする資産運用セミナー」に参加。

信じて預けた300万円は、数ヶ月後に音信不通に。
“詐欺まがいの投資話”に騙されたのです。

貯金は底をつき、年金だけでは足りず、
70歳を前に、生活保護を申請することになりました。

田中さんは語ります。
「誰かに使われたわけじゃない。
でも、少しずつ“自分で使ってなくなった”のが一番怖かった」と。

退職金は一気に消えるのではなく、
“気づかないうちにじわじわと消えていく”のが特徴です。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど、
生活習慣や家族の頼み事に気づかぬうちにのまれてしまい、
気づいたときには引き返せない…というケースもあります。

退職金を“減らさずに守る”3つの鉄則

ここからは、退職金を守るために、
最低限おさえておきたい3つのポイントをお伝えします。

コツ1つ目:「使っていい金額」を最初に決める

まず、最初の鉄則は――
「退職金=全部自由に使えるお金」ではないという意識を持つこと。

退職金は、“老後の生活費の補填”や“予備費”として長く使うものです。
そのため、受け取ったらすぐに、
「自由に使っていい上限額」を決めておきましょう。

例:退職金1,500万円のうち、自由に使っていいのは300万円まで
→ 残りは生活費用・医療介護・将来の予備費に確保

“自分ルール”を先に決めることで、浪費を防げます。

コツ2つ目:大きな支出は「一晩置く」

旅行、車、リフォーム、子や孫への援助――
退職金があると、つい気が大きくなってしまいます。

でも、高額な出費をする前には、必ず一晩置いて考える習慣をつけましょう。

「本当に必要か?」「3年後も後悔しないか?」
紙に書き出して冷静に考えるだけで、
衝動的な出費の8割は減るとも言われています。

コツ3つ目:「相談できる人」をつくっておく

自分ひとりで判断すると、気づかぬうちに偏った選択をしてしまいがちです。
だからこそ、信頼できる相談相手を1人でも持っておくことが大切です。

  • ファイナンシャルプランナー
  • ケアマネージャーや地域包括支援センターの職員
  • お金の使い方に厳しい友人や家族

迷ったときに相談できる存在があるだけで、
詐欺や無理な援助のリスクがぐっと減ります。

退職金は、老後を生き抜くための「命綱」でもあります。
目先の欲や頼まれごとに流されず、
長く安心して使い続けられるように設計しておくことが何より大切です。

あなたの退職金、どう守りますか?

いかがでしたか?
退職金――
それは、一生に一度だけ受け取る、“最後のまとまったお金”です。
だからこそ、使い道を誤れば、
取り返しのつかない状況に陥る可能性もある。
でも逆に言えば――
ちょっとした意識と準備があれば、確実に老後の安心に変えられるということでもあります。

  • 自分のためにルールを決める
  • 大きな支出には一晩置いて考える
  • 信頼できる誰かに相談する

それだけでも、退職金を守る力は格段に高まります。

あなたは、退職金をどんなふうに使う予定ですか?
「こういうふうに備えているよ」「こんな不安がある」など、
よければコメントであなたの考えを聞かせてください。

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