老後のお金
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【相続地獄】親の家を相続した結果…税金・兄弟トラブルで詰んだ話

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今回は、「親の家を相続したことで人生が詰んだ話」をテーマにお話しします。

あなたは、こう思っていませんか?

「親の持ち家があるから、将来的に安心」

「家は資産になるもの」

「相続でもめるのは、お金持ちの家だけ」

…実は、それが大きな落とし穴かもしれません。

今、親の家をめぐる相続トラブルが全国で増えています。

しかも、ただの「兄弟げんか」だけではありません。

売れない実家に固定資産税だけが毎年のしかかる

空き家を放置していたら、行政から「特定空き家」の指定

相続登記を放置していたことで、売却も管理もできない

兄弟間で「自分の取り分は?」と揉めて、関係が決裂

こうした現実が、いま日本中で起きています。

そして、それは明日のあなたの話かもしれません。

今回は例を交えながら、

なぜ「親の家の相続」が“人生の負担”になるのかを、わかりやすく解説していきます。

親の家を相続した結果、兄弟の関係が壊れた…

今回ご紹介するのは、東京都郊外に実家があった加藤さん(仮名・62歳)のケースです。

加藤さんのご両親は、30年前に購入した築40年の一軒家に住んでいました。

父が他界し、母も数年前に亡くなったことで、兄弟3人でその家を相続することに。

長男である加藤さんは「長男だし、住んでもいいかな」と軽い気持ちで引き継いだそうです。

しかし、ここから思わぬ問題が次々に発生します。

問題①:固定資産税が毎年10万円以上

空き家のままにしていたため、管理にも費用がかかる。

草刈り、郵便物の整理、防犯対応…すべてが自腹です。

問題②:リフォーム費用が500万円以上?

築40年以上の物件は、耐震・配管・断熱の問題が山積み。

売ろうにも買い手はつかず、「住むには高額リフォーム」「売るにも金がかかる」という最悪の状態に。

問題③:兄弟間での感情的な対立

次男「売って現金を3等分にすべきだ」

三男「自分は金銭的に余裕がないから、住ませてほしい」

結局、話し合いはまとまらず、家庭裁判所で調停に。

わずか1,500万円の評価額をめぐって、兄弟3人は絶縁状態に――

加藤さんは言います。

「家が残っていて、よかったと思っていた。

でも今は、相続なんてないほうがマシだったと思ってるよ…」

こうした「家の相続をめぐるトラブル」は、珍しい話ではありません。

むしろ、これから親の家を引き継ぐ予定のある方にとっては、誰にでも起こりうる“現実”なのです。

相続地獄を招く3つの落とし穴

落とし穴1つ目:思い出の家は「資産」ではなく「負債」になることも

「親の家をもらえるなんてラッキー」

「家があるから将来は安心」――

そう思っている方ほど、要注意です。

実は、地方や郊外の築古の一軒家は、今や“負動産(ふどうさん)”と呼ばれるほど、売れない・使えない物件が急増しています。

✅リフォーム費用が数百万〜1千万円

✅固定資産税や維持費が毎年かかる

✅更地にすると税金が高くなる「特例の罠」も

特に、空き家状態のままだと火災や倒壊リスクで行政から是正勧告が来ることもあります。

つまり、「無料で家をもらった」はずが――

数年で数十万円〜数百万円を失う“負債の入口”になるケースもあるのです。

落とし穴2つ目:「兄弟で共有」が争いの種になる

「うちは仲がいいから、兄弟で共有すれば問題ないよ」――

その考えが、実は最も危険です。

不動産を複数人で相続し、“共有名義”のままにしておくと、後々の売却・管理・利用が何も決められない状態になります。

✅売却には全員の同意が必要

✅1人でも反対すると話が進まない

✅連絡が取れなくなると“塩漬け物件”化する

実際に、兄弟間の意見が対立し、家を売るにも貸すにも動けないまま数十年経過――

「誰も使わない」「でも手放せない」…そんな負のループに陥った家庭は少なくありません。

仲が良かった兄弟が、家のせいで関係が壊れる――

これほどつらいことはありません。

落とし穴3つ目:「税金と手続き」を軽視していた

最後の落とし穴は、「税金」と「相続手続き」に関する知識不足です。

「親が亡くなったら、自然と相続される」と思っていませんか?

実際には――

✅ 相続税がかかるケースも(※都市部は要注意)

✅ 登記しないと法的に“自分の家”にならない

✅ 固定資産税の通知は来ても、名義変更されてないこともある

さらに、2024年からは【相続登記の義務化】が始まり、

放置すると罰則や過料のリスクも出てきます。

つまり、「何もしなければいい」という選択肢は、もうありません。

相続地獄を避ける3つの備え方

備え1つ目:家の「価値」と「負担」を冷静に見直す

親の家があるから安心――

本当にそうでしょうか?

築年数・立地・修繕状況をふまえた「市場価値」は、実際に売ってみないと分からないのが現実です。

まずは、一度プロに査定を依頼してみること。

そのうえで、

✅ 売却 or 維持の判断を冷静に検討

✅ 費用(固定資産税・修繕費・リフォーム代)を書き出す

✅ 継続的な管理ができるかを確認

「思い出があるから…」と感情で残すよりも、

“老後の自分にとってプラスかどうか”で判断することが、後悔を防ぐ第一歩です。

 備え2つ目:兄弟で「元気なうちに」ルールを決めておく

相続でもっともトラブルになりやすいのが、

「誰がどう使う? 誰がどう出す?」という話し合いの曖昧さです。

だからこそ、親が元気なうちに――

あるいは、相続が発生する前に――

✅ 共有するのか?誰かが住むのか?

✅ 売る場合の基準はどうするか?

✅ 修繕や税金の負担はどう分けるのか?

といった“最低限の合意”を兄弟間で作っておく必要があります。

ポイントは、「法的な遺言書があるから安心」ではなく、

日常的に話し合う“合意形成”があるかどうかです。

実際に、弁護士の元には

「遺言はあるけど、話がこじれて進まない」という相談が後を絶ちません。

備え3つ目:必要なら、“プロの知恵”を借りる勇気を

相続や不動産の話は、聞き慣れない言葉が多く、

「よく分からないし、後回しでいいか…」と考えがちです。

でも、それこそが“相続地獄”の始まりです。

もし少しでも不安があるなら――

まずは、無料相談窓口を活用してみましょう。

✅ 市区町村の「相続・空き家対策」窓口

✅ 法テラスや司法書士会の無料相談

✅ 地域の不動産業者・税理士・家族信託アドバイザー

こうした専門家に早めに相談することで、

「問題が起きる前に」「冷静に」選択肢を増やすことができます。

プロに頼ることは“弱さ”ではなく、“家族を守るための賢さ”です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「親の家を相続して詰んだ人たち」の実話と、

“相続地獄”に陥らないための備えについてお話ししました。

老後のお金や暮らしに不安を感じる人が増えるなかで、

親の家が“資産”どころか“負債”になるケースも、確実に増えています。

でも――

💡 価値と負担を冷静に見極める

💡 家族と元気なうちに話し合っておく

💡 プロの知恵を、怖がらずに借りる

この3つを押さえるだけで、

「揉める」「損する」「手遅れになる」未来は、大きく避けることができます。

あなたのご家庭では、相続について話し合ったことがありますか?

「まだ話せてない」「こんな悩みがある」など、

ぜひコメントで、あなたの声を聞かせてください。

他の視聴者さんの参考にもなるはずです。

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