【結婚して後悔】老後に孤独を感じた既婚者のリアル
今回は、ちょっと耳が痛いかもしれない…でも大切なテーマをお届けします。
それは――
「結婚しているのに、老後が孤独」という、既婚者のリアルです。
「結婚していれば、老後は安心」
「誰かと一緒なら、寂しくなんてない」
そう思っていませんでしたか?
でも、現実は違いました。
✔ 子どもは巣立ち、家には夫婦だけ
✔ 会話も少なく、同じ空間にいても“すれ違っている”感覚
✔ なのに、誰にも「寂しい」なんて言えない…
実は今、「既婚者なのに孤独」という人が、静かに増えているんです。
今回は、そんな“結婚して後悔した”ある人の例を通して、
老後の孤独がなぜ起きるのか?
どうすれば、その不安を少しでも和らげられるのか?
一緒に、静かに考えてみませんか?
既婚なのに孤独な老後──Aさんの体験談
Aさんは68歳。
都内で定年まで勤め上げた、いわゆる“真面目なサラリーマン”でした。
結婚生活は40年以上。子どもも2人、成人してそれぞれ家庭を持っています。
世間から見れば、ごく普通の、何不自由のない老後。
でも、Aさんの口から出た言葉は、こんなものでした。
「毎日が、虚しいんです。
妻と同じ家にいるのに、独り言ばかり話してるみたいで…」
朝起きても、挨拶ひとつ交わさない。
食卓を囲んでも、スマホを見ながら黙ってご飯を食べるだけ。
用件があるときだけ、短く言葉を交わす。
夫婦だけの家の中に、会話も、笑いも、ぬくもりもない。
これがAさんの、定年後の現実でした。
しかも一番つらいのは、「孤独だ」と誰にも言えないこと。
親しい友人にすら、「結婚してるのに寂しい」なんて話せない。
みんなそれぞれ問題はあるだろうけど、
自分だけが“取り残されたような感覚”に陥っていたそうです。
こうした声、実はAさんだけではありません。
結婚しているからこそ言い出せない。
家族がいるからこそ、感じてしまう孤独。
次のパートでは、こうした孤独がなぜ起こるのか。
その“背景にある3つの落とし穴”を解説します。
既婚者が老後に孤独を感じてしまう3つの理由
一見、家族に囲まれているように見える既婚者が、
なぜ「孤独だ」と感じてしまうのでしょうか?
その背景には、見落とされがちな“3つの落とし穴”があります。
まず1つ目は――
理由①:夫婦関係の“会話なき共存”
長年連れ添った夫婦の間では、
「今さら話すことなんてない」「察してほしい」
といった空気が生まれがちです。
でも、言葉を交わさなければ、気持ちは届きません。
「同じ空間にいるだけ」で、心が通い合うわけではないんです。
次に2つ目は――
理由②:子どもとの距離感が“曖昧”になること
子どもが独立して家庭を持つと、
親としては「もう手がかからない」と思う反面、
「もう連絡しちゃダメかな」と遠慮してしまうことも。
一方、子ども側も「忙しいだろうから…」と親との接触を減らしがち。
結果、お互いに気を使い合い、距離がどんどん広がってしまう。
そして3つ目は――
理由③:自分の“居場所”を見失うこと
仕事をしていた頃は、「会社」がありました。
家に帰れば、役割があり、やることがあった。
でも、定年後は社会的な役割が激減し、
家でも「ただいるだけ」になってしまう。
「誰からも必要とされていない気がする」
――そんな無力感が、静かに心を蝕んでいくのです。
このように、結婚しているからこその“孤独の落とし穴”が、
知らず知らずのうちに心をむしばんでいくのです。
では、そうした孤独から抜け出すためには、どうすれば良いのでしょうか?
今からでもできる、孤独を遠ざける習慣3つ
ではここからは、今日からでも始められる「孤独を遠ざける習慣」を3つ、具体的に紹介します。
どれも特別な準備は必要ありません。
少しの意識と行動だけで、老後の暮らしが大きく変わる可能性があります。
その1:「ありがとう」を口に出す
たとえば――
家族に対して「ありがとう」と伝える機会、最近どのくらいありましたか?
・食事を作ってくれたとき
・洗濯物を取り込んでくれたとき
・日常のちょっとした気づかいに対して
照れくさいかもしれませんが、感謝の言葉は「関係の潤滑油」です。
言われた方も嬉しいですし、自分自身も心がほぐれます。
結果的に会話が増え、関係のすれ違いが少なくなる。
「ありがとう」は、最も手軽で効果的な“孤独対策”と言ってもいいかもしれません。
その2:話せる相手を1人だけでも持つ
家族でも、友人でも、近所の人でも、誰でも構いません。
大切なのは――
「気軽に世間話ができる相手」を見つけること。
・テレビの話をするだけでもいい
・最近の体調や、ちょっとした愚痴をこぼせるだけでもいい
孤独を感じやすい人ほど、「話しかけたら迷惑かな」と遠慮しがちですが、
実は相手も“話しかけてもらいたい”と思っていることが多いんです。
地域のサロンや趣味の会などを活用して、月に1回でも外に出てみる。
それだけで心の安定がまったく違ってきます。
その3:日記をつける/誰かに手紙を書く
「誰かと話すのはちょっと苦手…」という方におすすめなのが、
日記や手紙を書くという習慣です。
・その日に感じたこと
・嬉しかったこと
・ちょっとイラッとしたことでも大丈夫
言葉にして書き出すことで、心の整理ができます。
特に、遠くにいる子どもや友人にハガキを書くのもおすすめ。
返事が来るかどうかは関係ありません。
自分の思いを“誰かに届ける”だけで、心が満たされるものです。
そしてもし返事が来たら――
それは、孤独からの「救いの糸」になるかもしれません。
この3つの習慣、どれか1つでも始めてみてください。
どれも“今日からできる”ものばかりです。
大事なのは、「歳を重ねた今だからこそ、自分から人とのつながりを作っていく」という姿勢。
孤独は放っておくと深くなりますが、
向き合えば、確実に和らげることができるんです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、実際に「結婚したけれど老後に孤独を感じている人たち」のリアルをもとに、
その背景と原因、そして今日からできる3つの対策をお届けしました。
もう一度、振り返ってみましょう。
✔ なぜ、結婚していても孤独になるのか?
→ 会話の減少、すれ違い、感情の共有が減っていくことが大きな要因でした。
✔ 孤独がもたらす影響とは?
→ 心身の健康の低下、無気力感、生活の質の低下など、見えないリスクが大きい。
✔ そして、孤独を遠ざける3つの習慣とは?
→ 「ありがとうを伝える」「話せる人を1人でも持つ」「日記や手紙で心を整理する」ことでした。
これらはどれも、
お金がかからない。特別なスキルもいらない。
でも、人生の質を大きく変える“力”を持っている習慣です。
人生100年時代と言われる今、
60代や70代は、まだまだ「これから」の時間。
「もう手遅れかな…」と思うのではなく、
「今からできることは何か?」に目を向けてみませんか?
誰かとの関係を温め直すこと。
ちょっとした会話を増やすこと。
そして、自分の気持ちに気づいてあげること。
それが、老後の“見えない孤独”から、
自分自身を守るための第一歩になります。
さて、ここであなたにお聞きしたいことがあります。
今日の話の中で、あなたが「ちょっとやってみようかな」と思ったことは何ですか?
・配偶者に久しぶりに「ありがとう」と言ってみる
・日記を1行だけでもつけてみる
・近くの地域活動に顔を出してみる
ぜひ、あなたの気づきや思いをコメントでシェアしてください。
あなたの一言が、他の誰かの背中を押すきっかけになるかもしれません。