老後貧乏にならないために50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方5選
今回は、50代・60代の方に向けて――
「老後貧乏まっしぐらになる、危ないお金の使い方5選」をご紹介します。
「退職金もあるし、年金も出るし、そんなに心配してない」
「今まで頑張ったんだから、少しくらい贅沢してもいいでしょ?」
そう思っている方、もしかしたら、老後破産への入り口に立っているかもしれません。
実際、総務省の調査でも、65歳以上の単身高齢者の約4割が、
生活が「苦しい」「とても苦しい」と答えています。
つまり、「老後に必要なお金を貯めたかどうか」だけでなく、
“どう使うか”によって人生の明暗が分かれるということなんです。
本当に危ないのは――
「無意識のうちにお金を減らしてしまっている」こと。
この記事では、
✔ よくある使い方だけど、実はNGな支出
✔ なぜそれが危険なのか?
✔ どうすれば安心して老後を迎えられるのか?
この3つの視点から、
絶対に後悔しないための知識をお届けします。
あなたの老後が「豊かさ」ではなく「不安と節約」に変わってしまう前に――
ぜひ、最後までご覧ください。
退職金を「ごほうび消費」で使い切る人の末路
定年退職を迎えた方の多くが、まず最初にやりがちなのが――
「ごほうび消費」です。
「これまで頑張ってきたんだから、海外旅行くらいいいでしょ」
「せっかくだから、車を買い替えよう」
「趣味の道具も、今のうちにそろえたい」
…こうして、“使い方に理由がある”支出が次々と発生します。
実際、旅行や趣味に数十万円単位でお金を使い、
「気づいたら退職金の3割が消えていた」というのは、珍しい話ではありません。
ここで怖いのが、「感覚が元に戻らない」こと。
現役時代と同じようにお金を使い続ける生活がクセになると――
・収入は減っているのに、支出は変わらない
・毎月ちょっとずつ赤字
・でも我慢ができず、貯金を切り崩してしまう
という“老後破産のスパイラル”にハマってしまうのです。
さらに、これはご本人だけの問題ではありません。
「お父さん、これ買ってよ」
「孫にプレゼントを…」
など、家族からの出費要請も、断れなくなっていくんですね。
使いたい気持ちは分かります。
でもまずは、「使っていい金額の上限」を自分の中で決めておくこと。
たとえば――
「退職金のうち、使っていいのは全体の1〜2割まで」と最初に線引きしておくだけで、
後から「やりすぎた…」と後悔するリスクを大きく減らせます。
「断れない援助」が老後を苦しめる
「老後破産の原因」と聞いて、
「子どもや孫にお金を渡すこと」と結びつける人は、あまり多くありません。
ですが――
実はこれ、かなり多い“見落としリスク”なんです。
たとえば:
「孫が私立中学に合格した。入学金を出してあげたい」
「息子夫婦が住宅ローンの頭金で困っている」
「娘が離婚して帰ってきた。しばらく支えてあげたい」
どれも“家族思いのやさしさ”から始まることです。
でもその結果、数十万円、時には100万円単位で支出が重なっていく…。
しかも――
そのお金、ほとんど「戻ってきません」。
一度援助してしまうと、
子どもたちも「頼れば出してくれる」と思ってしまう。
それが2回、3回と続き、気づけば「自分の生活が苦しい」状態になっていた――
というケースは本当に多いんです。
大切なのは、「線引き」と「伝え方」です。
援助の上限額を決めておく(例:年間○万円まで)
一度きりであることを事前に伝える
そもそも「自分の生活も厳しい」と、正直に言う勇気を持つ
“やさしさ”が“貧しさ”を呼ばないように――
「助けてあげたい」と「助けきれない」は、しっかり区別しておくことが大切です。
快適なはずが…見栄の出費が老後を圧迫する!
退職後、時間にもゆとりができて――
「これからは、快適に暮らしたい」
「ずっと我慢してきたから、買い替えよう」
そんな思いから、高額の買い物を一気にしてしまう人がいます。
たとえば:
高級車への買い替え
最新家電のまとめ買い
浴室やキッチンのリフォーム
庭のリノベーション
もちろん、生活の質を上げるための出費そのものは悪くありません。
ですが問題は、「老後の収入と照らしていない」ままお金を使ってしまうこと。
購入前にやるべきは、「年間維持費と利用頻度」の見積もりです。
さらに、次のような視点も重要:
本当に“今”必要か?
家族が使うわけでもないものに、ここまで出す必要があるか?
5年後も使っていたいか?
老後のお金は、足し算より引き算が大切。
見栄や勢いで大きな出費をしてしまう前に、
「このお金、10年後の生活の何ヶ月分だろう?」と考えてみてください。
その“元気なうちに”が、いちばん危ない落とし穴!
「今は元気だから、医療や介護のことは、もう少し年を取ってから考えればいい」
――そんなふうに思っていませんか?
実は、その“今元気”なときこそが、一番の備えどきなんです。
厚生労働省のデータによれば、
65歳以上の人のうち、2人に1人は何らかの要介護・要支援認定を受けているという現実があります。
そして、介護や入院は突然やってきます。
たとえば――
転倒による骨折で、突然の入院とリハビリ生活
認知症の進行で、見守りや通院が必須に
配偶者の介護で、日常生活に支障が出る
こういった状況になってから、「どうしよう」と慌てても、
制度の手続きや介護サービスの調整には時間がかかるのです。
今のうちにできる備えは、たくさんあります。
高額療養費制度や介護保険制度の仕組みを理解しておく
年間10万円~20万円は“医療・介護予備費”として別に確保
家族や信頼できる人と、「もしものとき」の相談をしておく
「まだ大丈夫」ではなく、
「今こそ準備できる」――そう考えることが、老後の安心を支えるカギです。
「簡単に増える話」に手を出すと、最後に泣くのは自分
「老後もお金が必要だから、何か始めたい」
「退職金をうまく運用できれば、安心できる」
そう思って、投資や副業に挑戦する人は少なくありません。
しかし――
焦って始めた“よく分からないお金の動かし方”が、老後破産の引き金になることもあるのです。
投資や副業を完全に否定するわけではありません。
でも、次の3つに当てはまる場合は、すぐに立ち止まってください。
・よく知らない仕組みのまま、お金を入れている
・すぐに儲かる・必ず成功すると言われている
・契約書や出金方法がよく分からない
さらに、家族や第三者に相談できない投資話は、9割が危険と考えてください。
「増やす」よりも「守る」が老後の基本。
“安全な資産運用”は、「分かるものに少額ずつ」が鉄則です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、50代・60代が老後貧乏にならないために、絶対に避けたいお金の使い方5選をお届けしました。
✔「ちょっとした贅沢」も
✔「家族のための出費」も
✔「自分の楽しみ」も
どれも“悪いこと”ではありません。
でも、それが続いた先に、自分の生活が苦しくなってしまう――
そういう落とし穴があることを、ぜひ覚えておいてください。
老後のお金にとって、いちばん大切なのは
「足りること」ではなく、「減らしすぎないこと」。
無理に我慢するのではなく、
今のうちに“正しい使い方のクセ”をつけておくことで、未来の安心が変わっていきます。
あなたは、今日ご紹介した5つの中に、
「ちょっと心当たりがあるかも…」と思ったものはありましたか?
また、他にも「こういうお金の使い方は危ないと思う」
「自分はこんな工夫をしている」などあれば、
ぜひコメントしていただけたら嬉しいです。
あなたの一言が、誰かの学びになるかもしれません。