【老後NG副業】60代からの副業で“失敗する人の特徴”とは?
今回は、「60代から始める副業」がテーマです。
今、定年後も働き続ける人が増えているのをご存知でしょうか?
「年金だけでは足りない」
「少しでも家計の足しにしたい」
「まだまだ現役でいたい」
そんな理由から、副業やアルバイトに挑戦するシニア世代が急増しているのです。
実際に、国の調査でも
60代の4人に1人が「副業に関心がある」と答えていて、
求人サイトにも「シニア歓迎」「60代OK」といった募集が目立つようになってきました。
たしかに副業は、収入を増やすだけでなく
生活リズムを整えたり、社会とのつながりを感じたりと
“いいことづくし”のように見えます。
でも――
誰もがうまくいくわけではありません。
「やってみたけど、思ったよりキツかった」
「時間ばかり取られて、結局赤字だった」
「体調を崩して、逆に生活が不安定になった」
そんな“しくじり副業”に陥るシニアも、実は少なくないんです。
この記事では、
そんな“60代からの副業”でよくある失敗例と、
安心して始めるためのポイントをわかりやすくお伝えします。
老後の時間とお金を、ムダにしないために――
ぜひ最後までご覧ください。
シニアに人気の副業5選…でも意外な落とし穴も?
ではまず、シニア層に人気の副業を5つピックアップしながら、
それぞれに潜む“落とし穴”についても見ていきましょう。
老後の副業①:警備員・清掃スタッフ
・人気理由:求人が多く、未経験でも始めやすい。
・落とし穴:体力的な負担が予想以上に大きい。
たとえば、立ちっぱなしの警備業務や、
屋外での作業は夏や冬に体調を崩す原因になりがちです。
「若いときのアルバイト感覚で始めたけど、3ヶ月も続かなかった」
そんな声も少なくありません。
老後の副業②:軽作業(仕分け・ピッキング)
・人気理由:シンプルな作業で、未経験OKが多い。
・落とし穴:単調な作業に加えて、意外とスピード重視。
「時間が経つのが遅い…」
「若い人と比べられてプレッシャーを感じる」
といったストレスが溜まりやすい環境です。
老後の副業③:配達・宅配業(特に自転車やバイク)
・人気理由:自分のペースで働けて、報酬も出来高制。
・落とし穴:事故やケガのリスク、天候の影響も大きい。
特に自転車のフードデリバリーは、
思った以上に“体力勝負”になることも。
「自由に働けると思ったら、悪天候の日も稼働しないと収入が減る」
というジレンマに悩む方も多いです。
老後の副業④:内職・在宅ワーク
・人気理由:家にいながら作業できるので、体に優しい。
・落とし穴:単価が非常に低く、稼ぎにならないことも。
「チラシの封入で1時間100円台だった」
「広告とは違って、思ったほど収入にならなかった」
と後悔するケースも。
また、パソコンスキルが必要な場合もあり、
準備や学び直しのコストが見落とされがちです。
老後の副業⑤:投資・資産運用・副業ビジネス系
・人気理由:稼げるイメージ、自由な働き方に惹かれる。
・落とし穴:情報弱者を狙った詐欺やトラブルが多発。
「老後資金を2倍に」と甘い言葉で誘われ、
気づいたときには大金を失っていた――そんな事例が後を絶ちません。
「自分は騙されない」と思っている人ほど危ないのです。
失敗しない!60代からの副業選び3つのポイント
ここからは、「じゃあどんな副業なら安心してできるのか?」
という視点で、“失敗しないための3つの鉄則”をお伝えします。
老後の副業鉄則①:「稼ぎより継続性」を優先する
60代以降の副業でいちばん大切なのは、「無理せず長く続けられること」です。
高収入を狙いすぎると、体力やスキルの限界にぶつかり、続けられなくなることも。
たとえば月3万円でも、1年続けば36万円。
「自分のペースで、ムリなく働く」――それが最強の安定副業です。
老後の副業鉄則②:「身近な経験」を活かす
新しい仕事をゼロから覚えるのは大変。
でも、これまでの人生でやってきたこと、得意だったことは必ず活かせます。
たとえば――
営業経験は → シニア向け接客や案内スタッフ
子育て経験は → 学童保育や保育補助
趣味のガーデニングは → 公園の整備や植栽の仕事
“得意”や“慣れ”があるだけで、ストレスやミスも減らせます。
老後の副業鉄則③:「お金を払わせる副業」は絶対NG
「初期費用1万円だけで月30万円稼げる!」
「この教材を買えば、誰でも成功!」
…そんな言葉に惹かれたら、即ストップです。
シニアをターゲットにした“副業詐欺”は、実は年々増えています。
登録料がかかる
教材・ツールの購入が必要
セミナーや会員制サイトへの誘導がある
このような副業は、ほぼ確実に危険です。
副業は、「始めるのにお金がかからないもの」から選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、60代から副業を始めるときに陥りやすい落とし穴と、
失敗しないための“安全な選び方”についてお話ししました。
改めて、重要なポイントを整理しておきましょう。
まず、「副業=収入源」とだけ考えて選んでしまうと、
思わぬストレスやトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
ノルマに追われる
顔出しや営業が必要
長時間働かないと稼げない
SNSやネット集客に疲弊する
こういった状況に、「こんなはずじゃなかった」と感じてしまう方も、実際に少なくありません。
また、退職後や60代以降の副業では、
「詐欺まがいの案件」や「高額な初期投資を求めるビジネス」が急増しています。
「今なら誰でも月30万円」
「登録するだけで収益が発生」
「稼ぐにはまず“学び”が必要」などと称して、
最初に数万円〜数十万円の教材費や登録料を請求する副業は、非常に危険です。
このような話に心当たりがある方は、いったん立ち止まって冷静に見極めてください。
副業で失敗しないためには、次の3つがカギです。
🔸 ①「収入」より「継続できるか」を重視すること
たとえ収入が少なくても、ストレスが少なく、心に負担がかからない。
それが、老後にとって一番長続きする副業です。
🔸 ② 自分の「好き」「得意」「経験」を活かすこと
・接客が好きなら、地域の短時間バイト
・趣味を活かした教室や手作り販売
・昔の仕事のスキルを使って、在宅で事務やサポート業務 など
「自分には何もない」と思っていても、
誰かにとっては貴重な知識や経験だったりします。
🔸 ③ “契約書・お金の流れ”が明確なものを選ぶこと
どんな副業でも、契約内容と報酬体系は必ず確認。
「詳細は後で教えます」という時点で、危険信号です。
「何に、どれだけの時間を使い、いくらもらえるか」が明確な仕事だけを選びましょう。
老後の副業は、“人生を豊かにする手段”のひとつです。
「暇つぶしのつもりが、人との出会いにつながった」
「週2日だけ働くだけで、趣味にお金が使えるようになった」
「社会と関わっていることで、気持ちが前向きになった」
そんな声がたくさんあるのも事実です。
だからこそ、焦らず、自分に合った“ちょうどいい副業”を見つけてほしいと思います。
では、あなたにとって“ちょうどいい副業”とは、どんなものでしょうか?
体力的に無理がない
心にゆとりがある
毎月数万円でも嬉しい
誰かの役に立っている実感がある
これらの視点から、もう一度、副業を考えてみてください。
もし「こんな副業に興味がある」「ここに注意してます」などあれば、
ぜひコメントで教えてください。
あなたの体験や考え方が、これから副業を始めたい方のヒントになるはずです。