老後は月いくら必要なのか、リアルな生活費を解説します!
今回は、多くの人が密かに気になっているテーマ――
「老後、月いくらあれば暮らしていけるのか?」について、
“リアルな数字”を交えて分かりやすくお届けします。
「定年まで頑張ったら、あとは年金でなんとかなる」
そんなふうに思っていたのに――
いざ年金生活に入ってみると、
「思ってたより厳しいな…」
「貯金、減るの早くない?」
と感じている人が、実はかなり多いんです。
では、本当に年金だけで暮らせるのか?
そして、老後に必要なお金は月いくらなのか?
今回は、生活費データや支出の内訳をもとに、
「現実的な金額」と「足りない場合の対策」を一緒に考えていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、このチャンネル《老後コンパス》は、60代の両親をきっかけに生まれました。
父は持病と闘いながら仕事を続け、母は毎朝コンビニで家計を支えています。
『お金は大丈夫かな』『この先働けるかな』
そんな不安を口にする二人を見て、老後は“まだ先”じゃなく、“すぐそば”にあると感じました。
そんな他人事ではない不安を、少しでも軽くするヒントを発信しています。
ぜひチャンネル登録をして、続きをご覧ください。
それでは見ていきましょう!
老後の生活費の平均値
ではさっそく、「老後の生活に、実際いくらかかるのか?」を見ていきましょう。
総務省の家計調査によると、
65歳以上の夫婦2人世帯の平均的な支出は――
月額約26万8,000円。
一方、夫婦2人分の平均年金受給額は――
月額およそ20万円程度と言われています。
つまり、毎月6〜7万円が“赤字”になる計算なんですね。
さらに、単身の高齢者の場合も見てみると――
生活費の平均は月約15万円。
それに対して、年金は月約11万円。
やはりここでも、月に4万円前後の不足が発生しています。
ここで注目してほしいのが、
これらの「平均」は、あくまで最低限の暮らしの金額であるということ。
「持ち家がある」「外食や旅行は控えめ」「医療費はまだ少ない」
…そういった条件のもとでの数値です。
つまり、ちょっとでも
・持ち家でなく賃貸だったり
・親の介護費用を一部負担していたり
・趣味や外出が多めだったりすると――
一気に月30万円近くかかる人も珍しくないのが現実なんです。
お金が足りない人たちの現状と内訳
さて、年金だけでは生活が厳しい――
そう感じているシニア世代は、実際にどのように暮らしているのでしょうか?
まずは、よくある3つのパターンをご紹介します。
パターン1:貯金を切り崩す生活
年金収入では足りない分を、
貯金や退職金から毎月少しずつ補填しているタイプです。
たとえば月6万円不足していれば、
年間で約72万円、10年で700万円以上が消えていく計算になります。
「このままじゃ85歳になる前に貯金が底をつく…」
と不安を抱える方も少なくありません。
パターン2:働き続けて収入を補う生活
再雇用制度やパート・アルバイトで、
年金にプラスして月5〜10万円の収入を得ている方も多いです。
ただし、体力的な問題や病気のリスクを考えると、
「いつまで働けるか」は大きな不安材料。
実際、70代になっても週5日働いているというケースもあり、
「仕事=生活維持の手段」という状態になってしまっているのです。
パターン3:家族に頼る or 借金を抱える
子どもとの同居や仕送りに頼る方もいますが、
最近ではそれすら難しくなってきています。
また、クレジットカードのリボ払いや、
生活費のための借り入れに頼る人も一定数おり、
“老後の借金問題”として社会問題化しつつあります。
ここまででわかるのは、
「年金だけで安心できる人」は、むしろ少数派だということ。
では次に――
生活費が足りない原因となる“支出の中身”を詳しく見ていきましょう。
思わぬところに、“家計の落とし穴”が隠れているかもしれません。
見落としがちな出費ベスト5
老後に「お金が足りない」と感じる最大の理由は――
“見えにくい出費”が多いからです。
特に、年金生活に入ってからも“現役時代と同じ感覚”で支出を続けていると、
気づかないうちに赤字生活に陥ってしまいます。
ここでは、老後の家計を圧迫する“落とし穴”になりやすい出費を5つ、具体的にご紹介します。
第5位:スマホ・通信費
意外と見逃されやすいのが、スマホやWi-Fiの通信費。
月8,000円から1万円近くかかっている方も多いですが、
実は「使っていないサービス」が含まれていることも。
格安プランに変更するだけで、月5,000円以上浮くこともあります。
第4位:保険のかけすぎ
医療保険、がん保険、入院保険…
安心のために加入している方も多いですが、
60代以降は「保険の見直し」がとても重要です。
すでに国の医療制度で“高額療養費”の限度額が設定されているため、
無駄な重複加入をしているケースも珍しくありません。
第3位:サブスク・習い事などの“固定娯楽費”
動画配信、オンライン講座、フィットネスジムなど、
定期的に引き落とされている“楽しみ出費”にも注意が必要です。
使っていないのにそのままになっていたり、
複数のサービスを契約していることに気づいていない人も。
第2位:子や孫への“援助”
「ちょっとした祝い金」「仕送り」「学費の補助」など、
家族への出費が毎年積み重なると、
年間で数十万円にのぼることも。
しかもこれが“断れない”ことで、習慣化しやすい点が要注意です。
第1位:マイカーの維持費
特に地方在住の方に多いのが、自家用車の維持費です。
駐車場代、ガソリン、保険、車検…
トータルで月2から3万円かかることも珍しくありません。
本当に今、車が必要か? 夫婦で2台持ちする必要があるか?
一度立ち止まって見直すことが、老後家計の改善につながります。
こうした「地味だけど確実に出ていくお金」を放置すると、
年金プラス貯金でも“苦しい生活”に直結してしまいます。
今からできる見直しポイント5選
年金だけでは足りない…。
でも安心してください。
生活が苦しくなるのを防ぐ方法は、今日からでも始められます。
ここでは、「今すぐ」「誰でも」できる見直しポイントを5つにまとめてご紹介します。
① 固定費を“1つだけ”見直してみる
いきなり全部見直すのは大変ですが、まずは「ひとつだけ」に絞ってみましょう。
例:スマホのプランを見直す/サブスクを1つ解約する
月1,000円でも、年間で1万2,000円。
5年で6万円の節約になります。
② 収支の「見える化」をする
家計簿アプリやノートを使って、
「何にいくら使っているのか?」を“見える化”してみましょう。
おすすめは、最初の1ヶ月だけ記録する方法。
意外と“気づいてなかった出費”に驚く方が多いです。
③ 使っていないものをやめる
たとえば
・数ヶ月使っていないフィットネスジム
・内容を覚えていない保険
・週1回も観ていない動画サブスク
「やめたら困るか?」ではなく、
「本当に使っているか?」で判断してみてください。
④ 家族への援助は“ルール化”する
「助けたい気持ち」は大切ですが、
それが自分の生活を壊してしまっては元も子もありません。
・年間いくらまで
・今ある貯金の何%まで
といった“マイルール”を先に決めておきましょう。
⑤ 収入の範囲で暮らす習慣をつける
貯金があると、つい「少しくらい大丈夫」と思ってしまいがちですが、
老後こそ「収入の範囲で暮らす」ことが基本です。
特に、年金だけで暮らす「シミュレーション月」を作ってみると、
現実的な対策が見えてきます。
老後のお金の不安は、
「もっと稼がなきゃ」ではなく、
“今あるお金をどう使うか?”で解決できる部分がたくさんあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「年金だけではムリ…」と感じる老後の現実と、
その原因、そして今からできる見直しポイントをお伝えしました。
💡振り返っておきましょう。
✔ 老後に月いくら必要なのか?
✔ 実は見落とされがちな“固定費”の怖さ
✔ 支出の「見える化」の大切さ
✔ 援助やごほうび消費が生活を圧迫してしまう落とし穴
✔ 今からできる5つの見直しポイント
老後のお金の不安は、突然起きるものではありません。
日々の暮らし方、ちょっとした習慣の積み重ねが、
気づかないうちに差を広げていくんです。
でも、裏を返せば――
✔「気づくこと」
✔「見直すこと」
✔「今日から始めること」
この3つができれば、まだまだ間に合います。
さて、ここでぜひ考えてみてください。
あなたは、今日の話の中で「どこから見直してみよう」と思いましたか?
✔ 通信費やサブスクの見直し?
✔ 家計の記録を始める?
✔ 家族とのお金の話をしてみる?
もしよければ、あなたの“気づき”や“取り組みたいこと”をコメントで教えてください。
それが、他の誰かの気づきや励みになるかもしれません。
老後は、誰にとっても最初で最後の人生の旅。
わからないことも多く、不安になる日もあるかもしれません。
「老後コンパス」は、そんな旅路に寄り添う、コンパスのような存在であり続けたいと思っています。
これからも、あなたの役に立つ知識や気づきを、惜しみなく発信していきます。
もし「少しでも役に立ちそうだな」と感じていただけたら、ぜひ【チャンネル登録】と【高評価】をお願いいたします。
これからも一緒に、「自分らしい老後」を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。