老後に絶対やってはいけないお金の使い方5選
「老後のお金がなんとなく減っていって不安…」
「今の生活レベルのままで、本当にやっていけるの?」
「退職金をもらったけど、どう使えば正解か分からない…」
こんなふうに、老後のお金の使い方に漠然とした不安を抱えている方は多くいます。
実は、“収入が減る”ことよりも、“お金の使い方を間違える”ことのほうが危険だということをご存じでしょうか?
今回は、老後の生活で絶対にやってはいけないお金の使い方5選を解説していきます。
例を交えながら、今日からできる対策までわかりやすくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
先に少しだけ結論を言うと、老後の安心は「収入」ではなく、“お金の使い方”で決まります。
また、このチャンネル《老後コンパス》は、60代の両親をきっかけに生まれました。
父は持病と闘いながら仕事を続け、母は毎朝コンビニで家計を支えています。
『お金は大丈夫かな』
『この先働けるかな』
そんな不安を口にする二人を見て、老後はまだ先じゃなく
すぐそばにあると感じました。
そんな他人事ではない不安を、少しでも軽くするヒントを発信しています。
ぜひチャンネル登録をして、続きをご覧ください。
それでは見ていきましょう!
老後資金が尽きる!「お金の使い方」に潜む落とし穴
老後は収入が年金などに限られる一方で、支出は現役時代と大きく変わらない。
この「ギャップ」に気づかず、現役時代の金銭感覚のままで生活を続けてしまうことが、老後のお金トラブルの始まりです。
まずは、老後資金を危うくする“見落とされがちな落とし穴”を3つ紹介します。
落とし穴①:老後の収入源は限られているという現実
多くの人は、60代以降の収入の柱が「年金」だけになります。
中にはパートや副業を続ける人もいますが、健康や体力の面で不安定になりがちです。
つまり、老後は「限られた収入の中で、いかに支出をコントロールするか」がカギになります。
しかし、固定費や交際費、医療費など、想像以上にお金がかかる場面が多く、無意識のうちに毎月赤字になってしまうケースも少なくありません。
落とし穴②:長生きリスクと支出のバランスをどう取るか
「人生100年時代」と言われる現代では、予想以上に長く生きる=予想以上にお金が必要になるという現実があります。
たとえば、65歳から年金生活に入ったとしても、90歳を超えて生きる人は珍しくありません。
仮に月に20万円かかる生活を30年間続ければ、7,200万円以上の支出が必要になる計算です。
老後は「余命×生活費」がそのまま必要資金になるため、支出の最適化=人生のリスク管理でもあります。
落とし穴③:「今まで通り」が通用しない老後の家計管理
現役時代は収入が安定しているため、多少の無駄遣いや衝動買いがあってもカバーできました。
しかし、老後はそれが通用しません。
・交際費が減ると思っていたのに、むしろ付き合いが増えた
・医療費が想定よりも高くついた
・趣味にかける費用が膨らみ続けている
こうしたことが重なると、気づかぬうちに貯金がどんどん減っていくスパイラルに入ってしまいます。
老後は、「節約」と「浪費防止」が同時に求められる、繊細なお金のマネジメントが必要な時期なのです。
老後に絶対してはいけないお金の使い方5選【実例つき】
老後の生活は、限られた収入と貯蓄の中でやりくりする必要があります。
にもかかわらず、多くの人が「これは仕方ない」と思ってやってしまっている支出が、老後破綻の原因になっています。
次からは、実際に多くの人がやってしまう危険な支出5つを具体的に紹介します。
ぜひ「自分もやっていないかな?」と振り返りながら、チェックしてみてください。
① 保険を見直さず払い続けている
現役時代から加入していた高額な医療保険や終身保険などを、そのまま継続していませんか?
老後になると医療費は増える一方で、公的制度(高額療養費制度や後期高齢者医療制度)により自己負担額は抑えられます。
それでも、保険料に月1〜2万円も払い続けている人は多く、実際の医療費よりも保険料のほうが高くなるケースも。
【例】
65歳男性Aさんは、見直しを怠った結果、年間20万円近い保険料を払い続け、
「実際に使う機会がほとんどない」と気づいたときには、すでに貯金が減っていました。
② 子どもや孫に“過剰”な援助をしてしまう
「子どもが困っているから…」「孫にいい教育を受けさせたい…」
親心からの援助は尊いことですが、“自分の生活を脅かすほど”のお金の支援は危険です。
特に、退職金や貯金を一気に援助に使ってしまうと、その後の生活が立ち行かなくなるリスクがあります。
【例】
70代女性Bさんは、孫の私立大学の学費として数百万円を援助。
その後、医療費がかさみ「自分の生活がギリギリ」に。
「老後は子に頼らず生きたかったのに…」と後悔したと語ります。
③ 見栄や承認欲求で高額消費してしまう
老後に入っても、「同窓会で見栄を張りたい」「周囲に貧乏と思われたくない」といった感情から、必要以上にブランド物や高級外食、高額な旅行などにお金を使ってしまう人がいます。
これは“心理的浪費”とも呼ばれ、本人も無意識のうちに家計を圧迫していることが多いです。
【例】
元会社役員のCさんは、見栄で高級レストランに通い続けた結果、貯金が激減。
「誰も他人の財布の中身なんて気にしていなかった」と、あとから気づきました。
④ 趣味やレジャーに歯止めなくお金をかける
老後の楽しみとして、旅行や趣味にお金を使うのは素晴らしいことです。
しかし、予算の上限を決めずに“楽しむだけ”で使ってしまうと、貯金がみるみる減っていきます。
特にゴルフ・釣り・カメラ・観劇・推し活など、出費が積み重なりやすい趣味には要注意です。
【例】
月に5万円以上を趣味に費やしていたDさんは、年間で60万円超の支出に。
「気づいたときには趣味のために生活を削っていた」と語ります。
⑤ 急なリフォームや住み替えを勢いで決める
「定年したし、家も新しくしよう」「老後に備えてリフォームしたい」
そう思って、勢いで大規模なリフォームや住み替えに踏み切る人も少なくありません。
しかし、老後は想定外の医療費や介護費がかかる可能性もあり、大きな出費は慎重に判断する必要があります。
【例】
68歳で2000万円のリフォームをしたEさんは、数年後に介護施設への入居が必要となり、「リフォームのお金を施設資金に回しておけばよかった」と後悔することに。
なぜその出費が危険なのか?後悔した人たちのリアル
先ほど、ご紹介した「老後にしてはいけない5つの出費」
一見すると「よくある話」「自分は大丈夫」と感じるかもしれません。
しかし実際には、多くの人が“気づいたときには手遅れ”だったと後悔しています。
ここでは、リアルな失敗例を通して、なぜこれらの支出が危険なのかを掘り下げていきます。
例①保険料で貯金が減り続けたAさん
Aさん(65歳・男性)は、会社員時代に加入した医療保険とがん保険を退職後も継続。
月額で約2.5万円、年間30万円近くを10年以上払い続けました。
しかし実際には、高額療養費制度により自己負担は抑えられ、ほとんど保険を使う場面はなかったのです。
「20年分で600万円近く払っていた。もしそのお金を運用や貯蓄に回していれば…」とAさんは語ります。
【ポイント】
保険は安心のためのものですが、老後は“入りすぎ”が負担になることも。
収支に見合った見直しが不可欠です。
例②「孫のため」と言って援助地獄に陥ったBさん
Bさん(70代・女性)は、娘家族の生活が苦しそうだったため、「孫の進学のためなら」と500万円を一括で援助。
ところがその後、自身が大病を患い入院生活に。
医療費や介護費が予想以上にかかり、結果的に年金だけでは生活が成り立たなくなってしまいました。
「孫が喜んでくれたのは嬉しかったけど、今は少し後悔している」と本音を漏らします。
【ポイント】
老後の自分の生活を守ることが、結果的に“家族への迷惑を防ぐ”ことにもつながります。
例③老後破産につながるプチ贅沢を重ねたCさん
Cさん(60代・元公務員)は、「老後こそ自由に生きたい」との思いから、退職後は頻繁に外食や旅行に出かけ、趣味の買い物も楽しんでいました。
「毎月10万円くらいは使ってたかな。年金があるから大丈夫だと思ってた」とCさん。
しかし、70代に入って体調を崩し、医療費と住宅のメンテナンス費用が一気にかさみ、気づけば貯金がゼロに。
子どもに生活費を援助してもらうようになり、「贅沢じゃなくて浪費だった」と後悔しています。
【ポイント】
楽しむことも大事ですが、将来の変化に備えた余力を残しておくことが何より重要です。
まとめ
老後にお金が足りなくなる原因は、収入の少なさよりも「気づかない支出の多さ」にあります。
そしてその多くは、「良かれと思って」「みんながやっているから」といった感情や思い込みから生まれています。
保険を見直さずに払い続けること、子や孫への過剰な援助、見栄での高額消費や歯止めのない趣味支出、勢いでの大きな買い物…
これらは一見“正しい選択”に見えるものの、老後の家計を静かにむしばんでいく、見えにくいお金の落とし穴です。
安心して暮らすために必要なのは、「何に使うか」より「どう使うか」
大切なのは、支出の優先順位を見極め、自分と将来を守るお金の使い方を習慣化することです。
今、見直せばまだ間に合います。
「もしかして自分も…」と感じた方は、今日からひとつでも支出の習慣を見直してみてください。
それが、“お金に困らない老後”の第一歩になります。
老後は、誰にとっても最初で最後の人生の旅。
わからないことも多く、不安になる日もあるかもしれません。
「老後コンパス」は、そんな旅路に寄り添う
コンパスのような存在であり続けたいと思っています。
これからも、あなたの役に立つ知識や気づきを
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これからも自分らしい老後を楽しんでいきましょう!
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