老後に後悔しがちなお金の落とし穴3選と対処法を紹介
「貯金があるのに、なぜかお金が使えない」
「この先が不安で、欲しいものを我慢してしまう」
「もっと早くお金を使っておけばよかった…と後悔したくない」
実は、老後にお金の使い方で悩む人はとても多いんです。
お金を大切にすることはもちろん大事ですが、「この先足りるだろうか」という漠然とした不安があると、本当に必要なことにまでお金を使えなくなってしまうことがあります。
今回は、老後に多いお金の後悔と、これからの人生で後悔しないために知っておきたい、
お金の使いどころについてわかりやすく解説していきます。
先に今回の内容の結論を少しお伝えすると、老後に後悔しないために優先してお金を使うべきなのは「健康を守ること」「暮らしを整えること」「心の豊かさにつながること」の3つです。
後半では、老後に起こりやすい支出イベントや必要な費用の目安、そしてお金の不安を小さくする考え方のコツについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
老後に「お金の後悔」が多い理由とは?
老後のお金の使い方で後悔する人が多いのは、この先どんな支出があるのかが見えず、安心してお金を使えないまま時間だけが過ぎてしまうからです。
現役の頃は収入が安定していて、支出もある程度予測できます。
しかし退職後は状況が大きく変わります。
- 収入は年金中心になり増えない
- いつ病気になるか予測できない
- 家の修繕や家電の故障など大きな支出が突然くる
- 子どもや孫のイベントが重なる可能性もある
つまり、収入は限られるのに、支出は「いつ」「どれくらい必要になるか」分からない状態になりがちです。
この、未来が読めないという感覚こそが、「今お金を使ってしまって大丈夫だろうか…」という迷いにつながり、必要な支出まで我慢してしまう原因になります。
逆に、老後によくある支出のイベントとおおまかな金額がわかるだけで、不安はぐっと小さくなります。
「何にいくらかかるか」
「どれくらいの頻度で支出が発生しそうか」
これらを把握しておくだけで、「ここまでは安心して使える」という判断がしやすくなり、老後のお金を自分のために活かすことができるようになります。
それでは、実際にどんなことで後悔している人が多いのでしょうか。
老後のよくあるお金の後悔を紹介していきます。
老後の「よくあるお金の後悔」3つ
老後に「もっとこうしておけばよかった…」と感じる後悔には、いくつかの共通点があります。
特に多いのは、「お金を使わなかったことでの後悔」です。
節約は大事だけど、老後は貯める時期からお金を活かす時期へと移ります。
ここでは、実際に多くの方が感じる代表的な3つの後悔を紹介します。
健康にお金を使わなかった後悔
まず1つ目の後悔は、健康に関するものです。
老後の後悔で一番多いのが「もっと早く健康にお金を使っておけばよかった…」という声です。
たとえば、
- 歯の治療を後回しにして悪化した
- 体調の変化を軽く見て検査を受けなかった
- 運動習慣づくりを放置した
- 目や耳のケアを後回しにした結果、生活の質が下がった
健康は一度失うと、取り戻すのがとても大変です。
そして実は、病気になってからの医療費より、予防に使うお金のほうが圧倒的に安いんです。
「健康でいたい」と願うなら、老後こそ、予防のための投資が大切になります。
住まい・設備の整備を後回しにした後悔
2つ目の後悔は、住環境に関する、「家や設備にお金をかけなかった後悔」です。
老後になると、家で過ごす時間が増えるため、住環境の快適さは生活の質に直結します。
しかし、
- 給湯器やエアコンが突然壊れた
- 外壁の痛みを放置して修繕費が倍以上になった
- つまずきやすい段差を放置して転倒リスクが増加した
こうした突然のトラブルが起きると、精神的にも経済的にも大きな負担になります。
本来は、「壊れる前に整える」ほうが安上がりで安心なんです。
楽しみ・経験にお金を使わなかった後悔
3つ目の後悔は、「もっと楽しめばよかった」という後悔です。
- 旅行に行きたかったのに我慢した
- 好きな趣味にお金をかけられなかった
- 友人との外食を控えすぎた
- やりたかったことをやらなかった
老後の時間は、本当は自分のために使える貴重な時間です。
「お金は減ることが怖い」
「もったいない気がして…」
そんな理由で我慢しすぎると、あとになって心の満足度が大きく下がってしまいます。
お金は、使ってこそ経験や思い出に変わります。
老後こそ、自分のために気持ちよくお金を使いましょう。
老後に発生しやすいお金のイベントと必要額
ここまで、老後によくある3つの後悔を見てきました。
では、実際に老後にはどんな出費が発生するのでしょうか。
老後に「お金が足りなくなるかもしれない…」と感じる理由は、これから起きるイベントや支出が読みにくいからです。
しかし、実際に多くの人が経験する典型的な支出を知るだけで、不安の正体が見えてきて、お金を使う判断もしやすくなります。
ここでは、老後に発生しやすいお金のイベントを、バランスよく整理して紹介します。
生活費の変化(増える支出・減る支出)
まず最初に知っておきたいのが、日々の生活費の変化です。
退職後は収入が減る一方で、生活費の内容が緩やかに変化していきます。
増えることが多い支出
- 食費(自炊が増え買い物の回数も増える)
- 水道光熱費(在宅時間が長くなるため)
- 趣味・娯楽費(時間ができる分、楽しみの幅が広がる)
減ることが多い支出
- 通勤費
- 仕事関連の費用
- 子どもにかかるお金(独立後)
全体としては、支出は大きくは減らないというのが実際のところ。
子どもや仕事のためにかかっていた支出がなくなったからといって、食費や娯楽費に大きく使ってしまうのは危険です。
次から、実際に老後にどんなイベントがあるのか、どのくらい費用がかかるのかみていきましょう。
住まい・設備にかかる費用(修繕・交換など)
老後に予想外の出費になりやすいのが、住まいのメンテナンス費用です。
たとえば、
- 給湯器(8〜10年で交換/10万円〜30万円)
- エアコン(10年で交換/7〜23万円)
- 屋根・外壁(10〜15年目で修繕/50〜90万円)
こうした出費は突然やってきます。
住まいは生活の土台なので、老後こそ壊れる前に整えるほうが結果的にお得です。
家電・家具の買い替えサイクル
住まいの設備と並んで見落とされがちなのが、家電の買い替えです。
意外と見落とされがちな支出がここです。
家電は、10年を超えると急に故障が増えます。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 掃除機
買い替えが連続することもあり、1つの故障がきっかけで合計20〜30万円の出費になるケースもあります。
医療費・通院費の現実
そして、多くの人が最も心配するのが医療費です。
年齢を重ねると、どうしても医療費は増えがちになります。
- 通院の回数が増える
- 薬が増える
- 検査や治療の頻度が上がる
ここで多くの人が心配するのが、「病気になったら、いくらかかるんだろう…」という不安です。
でも、知っておくべきポイントは制度でカバーされる費用とされない費用があることです
医療費については、高額療養費制度という心強い仕組みがあります。
高額療養費制度は、一定額を超えた医療費の一部が戻ってくる仕組みです。
年金受給者の多くは1ヶ月の医療費が2〜6万円程度の支払いで済みますが、対象外の費用もあります。
対象外の主な費用
- 差額ベッド代
- 入院中の食事代
- 日用品(パジャマ・タオル)
- 入退院の交通費
特に差額ベッド代は1日5,000〜20,000円 × 入院日数となり、入院が長期化すると10万円以上の出費になることもあります。
制度でカバーされない費用は自分で準備が必要です。
介護が必要になったときの費用
医療とは別に考えておきたいのが、介護の費用です。
介護が必要になると、医療とは別に費用がかかります。
- デイサービス
- 訪問介護
- ショートステイ
- 介護付き住宅の利用
介護保険がある程度カバーしてくれますが、平均月5万円程度の負担となることが多いです。
長期になるほど負担は増えるため、可能性のひとつとして考えておくことが大切です。
家族イベント(冠婚葬祭・お祝いごと)
医療や介護以外にも、忘れてはいけない出費があります。
老後は家族の大きなイベントが続く時期でもあります。
- 子どもの結婚式
- 孫のお祝いごと
- 親族の葬儀
突然の支出になることも多く、1つのイベントで数万円〜数十万円かかることもあります。
家族の幸せに関わる支出なので、「ある程度のゆとり」が心の余裕にもつながります。
趣味・交友・娯楽費
最後に紹介するのは、数字では測れない大切な出費です。
老後の生活を支えるのは、楽しみと交流です。
- 趣味の費用
- 旅行
- 習い事
- 友人との外食やお茶
これらは生活の質を大きく左右するため、健康と同じくらい、心の豊かさに関係する費用になります。
老後に優先してお金を使うべき3つの分野
ここまで、老後に発生しやすい様々な出費を見てきました。
では、その中でも特に優先すべき支出とは何でしょうか。
老後は「節約しなきゃ」と考える人が多いですが、実はお金をかけるべきところにきちんとかけることが、長い目で見ると生活の安定と安心につながります。
ここから紹介する3つの分野は、専門家の間でも「老後のお金の使い道で最も後悔しにくい」と言われるポイントです。
①健康を守る支出(予防・検査・生活の質向上)
まず最優先で考えたいのが、健康への投資です。
老後に一番優先すべきは健康への投資です。
理由は次の通りです。
- 病気になった後のほうが圧倒的にお金がかかる
- 健康を失うと、生活全体の自由度が下がる
- シニア期は「予防」と「早期発見」が何より大切
具体的にはこんな支出が後悔しないお金になります。
- 定期検診・健康診断
- 歯科治療・メンテナンス
- 適度な運動(スクール・ジム・器具など)
- 目・耳などのケア
- 食事改善のための少し良い食材
健康は、お金では買えないので予防が大切です。
②暮らしの安全を守る支出(住環境・設備のアップデート)
健康と並んで大切なのが、住環境への投資です。
快適で安全な環境は、毎日の負担を大きく減らしてくれます。
たとえば…
- 段差の解消・手すりの設置
- 古くなった設備の交換
- 寒さや暑さ対策(断熱・エアコン)
- 暗い照明の改善
- キッチン・浴室の使いやすさアップ
こうした出費は「贅沢」ではなく、転ばない・疲れない・暮らしやすいための投資です。
特に、高齢期の転倒はそのまま生活の質に直結するため、住環境を整えることは健康への投資とも言えます。
③心を豊かにする支出(趣味・人とのつながり)
3つ目に優先したいのが、心の豊かさを支える出費です。
お金を使ううえで意外と重要なのが心の満足。
- 趣味や習い事
- 旅行
- 友人とのお出かけ
- 好きなものを楽しむ時間
こうした支出は、孤独感の予防にもなり、結果的に心身の健康維持にもつながります。
老後は時間があるからこそ、「やりたいことを後回しにしない」ことが大切。
お金を気持ちよく使った経験は、人生を豊かにする財産になります。
お金を「使えない」心理をやわらげる方法
優先すべき支出がわかっても、実際にお金を使うのは難しいと感じる方も多いでしょう。
老後になると、「お金が減っていくことへの怖さ」が一気に大きくなります。
実は、この心理の壁こそ、本当に自分がやりたいことにお金を使えなくなる原因なんです。
ここでは、お金を使えないと感じる理由と、心の負担が軽くなる考え方を紹介します。
もったいない・心配の正体
まず理解したいのが、なぜお金を使うことに抵抗を感じるのか、という点です。
老後のお金の相談でよく聞くのが、
- 「今使ってしまったら、後々困るかもしれない」
- 「減るのが怖い」
- 「自分に使うのは贅沢な気がする」
という声です。
これらの多くは、”先の見えない不安”から生まれています。
将来の医療費、住まいの修繕、介護…こうした、起こるかもしれない支出が曖昧なままだと、本能的に「今は使わないでおこう」となるのは自然なことです。
つまり、「ケチだから」ではなく、不安があるから使えない。
ここを理解するだけでも、気持ちが少し軽くなります。
高齢期は「貯める」から「活かす」へ視点を変える
不安の正体がわかったら、次は考え方を少し変えてみましょう。
現役世代は「貯めて増やす」のが中心ですが、老後は役割が変わります。
老後は「お金を活かして、生活の安心と質を高めること」へ視点を変えましょう。
- 健康の維持
- 暮らしの快適さ
- 心の豊かさ
- 人とのつながり
これらは、お金があっても使わなければ手に入りません。
貯金は減らないことが目的ではなく、「自分の人生を守るために使う」ことが目的なんです。
予測できるイベントを”見える化”すると安心して使える理由
では、どうすれば安心してお金を使えるようになるのでしょうか。
老後のお金の不安が強くなる最大の原因は、「この先何がどれくらいかかるのかわからない」ことです。
だからこそ、
- 生活費
- 住まいの修繕
- 家電の買い替え
- 医療費
- 介護
- 家族イベント
こうしたよくあるイベントを把握するだけで、お金の心配が大きく減ります。
「未来がぼんやりしている」
↓
「未来の支出が予測できる」
↓
「じゃあこの範囲は安心して使っていいんだ」
こんなふうに、判断がぐっとラクになります。
お金の見える化は、節約のためではなく、安心して自分のために使うための武器になります。
老後のお金で後悔しないための行動ステップ
ここまで、後悔しないための考え方を学んできました。
では、実際に何から始めればいいのでしょうか。
「お金の使い方で後悔したくない」と思っても、実際に何から手をつけたらいいか分からない……そんな人はとても多いです。
ここでは、今日からできるやさしい行動ステップを紹介します。
1つずつ進めるだけで、将来への不安は確実に減っていきます。
まずやるべき3つのチェック
最初のステップは、現状を把握することです。
最初にやるべきなのは、たったの3つです。
① 今の生活費がどれくらいか確認する
ざっくりで大丈夫です。
1か月の支出を見ておくと、将来の見通しが立てやすくなります。
② この先10年で起こりそうなイベントを思い浮かべる
家の修繕、家電の買い替え、家族のイベントなど、「ありそうだな」と思うものをメモしましょう。
③ 健康面で気になっていることを洗い出す
病気の不安は、老後の支出不安の大きな部分を占めます。
検診やメンテナンスなど、やるべきことが見えやすくなります。
未来イベントの簡単リスト化ワーク
現状を把握したら、次は未来を見える化しましょう。
ここが不安を見える化する一番のポイントです。
紙1枚、スマホのメモでも大丈夫です。
実際に、起こりそうなイベント、費用、時期を書き出してみましょう。
例:
- 給湯器交換:15万円(5年以内)
- 冷蔵庫買い替え:15万円(2年以内)
- 検診・治療費:1〜3万円/年
- 孫のお祝い:2万円(毎年)
「先が見える」だけで、お金の不安は驚くほど軽くなります。
そして何より、使ってもいいお金のラインが見えてくるでしょう。
家族と話し合っておくべきこと
最後のステップは、一人で抱え込まないことです。
老後のお金の不安は、一人で抱えるより家族と共有することで軽減できます。
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- 住まいの修繕や住み替えについて
- 病気や介護が必要になった時の希望
- どこまで支援し合うか
- お祝いごとの金額感
難しい話はしなくて大丈夫です。
「もしもの時どうしたい?」という軽い会話から始めるだけで十分です。
話し合いは、お金の問題だけでなく心の安心にもつながりますので、ぜひ取り組んでみてください。
まとめ:後悔しない老後は「正しい使い方」を知ることから始まる
ここまで、老後のお金の後悔について、原因から具体的な対策まで見てきました。
老後のお金の不安は、「足りなくなるかもしれない」という気持ちから生まれます。
でも実際は、必要な支出・起こりやすいイベントが見える化されるだけで、不安の多くは小さくなるものです。
そして老後は、単に節約するだけでは豊かになれません。
- 健康を守ること
- 暮らしやすい環境を整えること
- 心を豊かにすること
こうした、人生を大事にするための支出こそ、後悔しないお金の使い方です。
お金は、減ることを恐れてしまいがちですが、正しいところに使えば、生活の安心と人生の満足につながります。
老後のお金は「守るため」だけじゃなく、「生きるため」に使うもの。
これを意識できるだけで、これからの日々はもっと自由に、もっと心地よく変わっていきます。
未来のイベントを整理したり、気になっている健康のチェックをしたり、やりたいことを少しだけ実現してみたり、できることから始めてみてください。
老後は、誰にとっても最初で最後の人生の旅。
わからないことも多く、不安になる日もあるかもしれません。
「老後コンパス」は、そんな旅路に寄り添うコンパスのような存在であり続けたいと思っています。
これからも、あなたの役に立つ知識や気づきを惜しみなく発信していきます。
もし「少しでも役に立ちそうだな」と感じていただけたら
ぜひ【チャンネル登録】と【高評価】をお願いいたします。
これからも自分らしい老後を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。

