【老後の借金】貯蓄ゼロの老後はどうなるのか?老後も借金返済に追われるシニアが増加中!
今回は、「借金を抱えたまま老後を迎えてしまった人たち」の現実についてお話しします。
あなたは、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
- 「老後は年金でなんとかなる」
- 「定年したら、あとは静かに暮らすだけ」
- 「借金は現役中に返せるはず」
けれど今――
定年退職したあとも、毎月の返済に追われるシニア世代が、急増しているのです。
総務省の調査では、60代・70代で「住宅ローン」「カードローン」「消費者金融」などの借金を抱えている人が、過去10年で大きく増加。
また、自己破産する高齢者も、今や年間1万人を超えています。
その背景には、
✔ 定年後も終わらないローン
✔ 子どもや孫の援助の連鎖
✔ 気軽に使える“リボ払いやローン商品”の拡大
といった、見過ごせない現実があります。
「借金がある=自己責任」と言われがちですが、
本当にすべてが“本人のせい”なのでしょうか?
そして――
もし貯蓄ゼロで老後に入ってしまったら、私たちはどうすればいいのでしょうか?
今回は、
・借金を抱えたまま老後を迎える人の実態
・典型的な原因パターンと“防げたポイント”
・そして、今からできる現実的な対策
この3つを、わかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
これは「他人事」ではなく、「明日のあなた」の話かもしれません。
シニアの借金が急増する本当の理由
では次に、なぜ今、60代・70代の借金が増えているのか?
その背景を見ていきましょう。
まず前提として、かつては「定年までに住宅ローンを完済し、退職金と年金で老後を過ごす」
というのが“理想の老後モデル”とされていました。
しかし――
今はその前提が、完全に崩れつつあります。
✅ 原因1つ目、住宅ローンの完済年齢が上がっている
近年は、40代以降で家を買う人も増え、
住宅ローンの返済期間が70歳・75歳まで伸びるケースも珍しくありません。
結果、「定年後も返済が残る」のが当たり前に。
年金+アルバイトでなんとか返している人も多く、
“完済できないまま老後”を迎える人が増えているのです。
✅ 原因2つ目、家族への援助・保証人トラブル
「子どもの奨学金の保証人になった」
「孫の入学祝いを出した」「結婚資金の足しにした」
こうした“頼まれたら断れない”支出が、家計を圧迫します。
しかも、万が一子どもが返済不能になれば、
保証人のシニアが借金を肩代わりする羽目に。
このパターンで“老後破産”した例も多くあります。
✅ 原因3つ目、リボ払いやローン商品の増加
最近は、ネット通販・クレジットカードで
「月々○○円からOK」というリボ払いが当たり前に。
現役時代と同じ感覚で使ってしまい、
気づけば借金が膨らんでいた…というケースも増えています。
✅ 原因4つ目、医療・介護・生活費の急増
・予期せぬ入院
・要介護になった家族の費用
・物価高による日々の支出の増加
これらが重なり、「少しだけ…」と借りたお金が
そのまま雪だるま式に膨らむことも。
つまり、シニアの借金は――
単なる“浪費”ではなく、
生活の延長線上にある“断れなかった・備えきれなかった”出費が引き金になっていることがほとんどなのです。
借金を背負ったまま老後に入ると、何が起きるのか?
ではここからは、実際に「借金を抱えたまま老後を迎えた」人の生活がどうなるのか――
いくつかの典型的なケースをご紹介します。
◆ 例1、65歳男性/定年後も月5万円の返済
Aさんは、40代後半で家を購入。ローン期間は35年。
退職時点でまだ700万円の残債があり、65歳以降も月5万円を返済中。
「年金のうち半分がローンで消えていく」
「働きたくなくても、アルバイトで週4は外に出ざるを得ない」
老後はのんびり――そんな理想は、現実では“返済地獄”にすり替わっていました。
◆ 例2、子どもの連帯保証人になり、借金を肩代わり
Bさんは、30代の子どもの教育ローンの保証人に。
ところが、子どもが病気で収入減となり、返済不能に。
返済義務が自分に回り、毎月8万円を10年払い続けることに。
「援助するつもりはなかった。でも、署名してしまったら終わりだった」
家計は常にギリギリで、光熱費や食費すら切り詰めている状態だといいます。
◆ 例3、70代女性/リボ払いが膨れ上がり200万円に
Cさんは現役時代からネット通販が趣味で、
「毎月少額なら大丈夫」とリボ払いを使い続けてきました。
気づけば、残高は200万円以上。
利息だけで毎月1万円以上が消えていく生活に。
相談先もわからず、借金の存在を家族に隠したまま、年金だけでなんとかしようとして疲弊しています。
こうした実例に共通しているのは、
✔「少しずつ」「断れず」「自分でも気づかないうちに」借金が膨らんでいたこと
✔ 完済するめどが立たず、老後の自由をすべて“借金に奪われている”こと
借金問題には「構造的なリスク」も潜んでいるのです。
借金をすべて“自己責任”で片づけてしまうのは、問題の本質を見落とし、誰も助けられない社会をつくってしまうことにもつながります。
借金に追われない老後へ
今からできる現実的な対策とは?
借金を抱えたまま老後を迎えないために――
また、すでに借金がある人も少しでも苦しみを減らすために、今からできる“現実的な対策”を2つに絞ってご紹介します。
✅ 対策1、契約の棚卸しと“家計の可視化”
まずは、「どこに、いくら使っているのか?」を明確にしましょう。
- リボ払いやキャッシング残高はないか?
- 不要なサブスクや保険はないか?
- 金利が高い借入はないか?
これらを“見える化”するだけでも、「知らないうちに払っていた出費」に気づける人が多くいます。
✅ 対策2、絶対に避けるべき3つの支出
老後の借金で多い“やってはいけない支出”がこちら
- 保証人になること
→ 断りにくくても、将来の自分を守る勇気が必要です。 - 高額リフォームや車の買い替え
→ 年金生活で返済不能になるケースが急増中。 - 子ども・孫への無計画な援助
→ 年間50万円を超えるケースもあり、老後資金を圧迫します。
借金は、放っておいても減りません。
でも、「知る」「整理する」「相談する」ことで、老後に向けたリスクを確実に下げることはできます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「借金を抱えたまま老後を迎える人が増えている」という現実と、その背景・失敗例・そして対策までをお伝えしました。
- 住宅ローンの完済が間に合わない
- 家族からの頼みで援助や保証人に
- 生活費の補填で借金が膨らむ
- リボ払いや高金利ローンで抜け出せなくなる
老後の借金問題は、決して“他人事”ではありません。
そして、“自己責任”だけで片づけられるものでもないのです。
でも、安心してください。
どんな状況でも、「今ここから」できることはあります。
- 契約や支出を見直す
- 支払いを一度止まって見つめ直す
- 必要なら法的支援を受ける
この3つだけでも、将来の負担は大きく変わります。
あなたは今、老後の借金についてどんな不安がありますか?
「こんな支出がある」「親のことで心配している」などなど、ぜひコメントで教えてください。
あなたの声が、同じ不安を抱える誰かの支えになるかもしれません。